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桧原湖情報

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2006年5月23日(火)
天候: くもりのち雨 西風1m
表水温:本湖13.8℃ イカリ潟入り口14.5℃ イカリ潟奥16.5℃    

 ゴールデン・ウィーク前から長期遠征に出掛けていたため遅ればせながら本日が今シーズン初の
桧原湖での釣りとなった。
 仕入れた情報によると、長引いた冬のおかげで季節が遅れ、厳しい状況らしい。
桧原湖にむかう途中、夜明け前にもかかわらず気温は15〜18℃もある。
最近は早朝の気温が7〜10℃の日が多かったので、今日を境にバスの動きが大きく変化する
確率は非常に高いと予測できる。
 現地到着後、ボートのメンテナンスやタックルの準備で時間をとられ、ようやく湖に浮かんだのは
昼過ぎだった。
 昨日、ボートを出した人の釣果も2本と寂しく、ネストやうろつくバスの姿もほとんど確認できなかったらしい。
 とりあえずイカリ潟に向かうことにした。入り口あたりから釣り始めると、この時期の定番中の定番である
カットテール4inノーシンカーの表層引きにいきなりファーストキャストからヒット!この時期毎年お決まりの
ポイントに投げれば必ず釣れる爆釣状態になっていた。調子にのってこれからの時期メチャメチャ楽しい
ガリソン・スピンを試したがまだ少し早いのかバイトは無かった。

 さらにイカリ潟の奥にボートを進めて、ここ数年では
最大級の増水によってジャンプすれば手が届きそうな
吊り橋を越えた先はまさに別世界となっていた。
 平日のため、数艇しか出ていないボートの多くが
集結し、まさに銀座状態。水中の目を移せば鯉、
へら鮒、ニゴイ、ウグイそしてラージにスモール。
まるで水族館のような密度で魚たちも大集結。
そしてボトムにはしっかりと無数のネストが確認でき、
すでに卵を守っている状況だった。
 狭いエリアに多くの魚が集まっているためにネストの
バスは非常に過酷な環境にさらされていた。
ニゴイやウグイといった卵を狙う天敵に常にマークされ
一瞬の隙も許されない。
 もしもこのバスを釣れば間違いなく卵は瞬く間に
食い尽くされ、仮に釣ったバスを素早くネストに向けて
リリースしたとしても再びネストを守ることはない。
 ネストのバスを釣ることに関してはさまざまな意見
があり、この時期開催されるトーナメントではしばしば
サイトフィッシングがウイニングパターンとなる。
 「釣りをする」という行為自体まったく自由であり
各人の判断に委ねられる。
私自身はネストのバスを釣ることを頭ごなしに
否定はしない。ネストのバスの行動を観察することは
非常に勉強になるし、バスという魚に対する理解を
さらに深めることになる。
 しかしその魚を釣ることは、他のシーズンに釣ること
とは比較にならないほど大きなダメージを
与えていることは明らかなのである。
 だからネストのバスを釣る時は「釣りを楽しむ」
のではなく「釣りを学ばせてもらう」という謙虚な
気持ちでやって頂きたい。
 そのような気持ちを持っていたなら、決してニゴイや
ウグイなどににらみつけられながら、必死に卵を
守っているバスを釣る気には決してなれないだろう。
そんなバスを釣ることは、もうバスフィッシングの範疇を
超え、「駆除」といっても過言ではないのでは
ないだろうか。
 バスフィッシングを愛する者のひとりとして私はそう思う。

桧原湖、今シーズン第1投目でいきなりヒット!
幸先のよいスタートとなった。

本日の最大となった45cm、1,400g。
カットテールの表層引きに反応した。
この日キャッチした23本のアベレージは27〜28cm。