ＴＧＳ/じぐ男04

　八郎潟でただひたすら巻き続けた男。マキ男。
そんな彼が２００３年・夏、ラバージグに開眼。
「マキ男」改め「じぐ男」となって、あれからはや１年・・・
再び帰ってきたじぐ男の２００４年・夏のある一日を追ってみた。
　　　　　　　　　題して　「じぐ男’０４」

女の子座りのじぐ男。バスボート上では初めて見た。

　昨年、夏の桧原湖ガイドではディープでの不安を見事に
払拭し、俄然ディープのラバージグに自信をつけたじぐ男。
あの日以来、真のじぐ男になった筈だった、はずだった・・・。

　いまではもう、ひと月も前の話になってしまうのだが、
６月いっぱい続いていたガリソン・スピンによるトップの
ストロング・パターン。体験した誰しもがかつて経験したことの
ない凄まじい衝撃に震えあがった。

その情報をどこで聞き付けたのか、深い眠りについたはず
だったかつてのマキ男のＤＮＡがいま二たび全身の細胞を
ドミノ倒しのように駆け巡った！
　　「高久さん、ダメもとでトップやりましょう！・・・」

　この一言からはじまる悲劇を誰が予想できただろうか。

増水の桧原湖。この時期すでに「見放された
エリア」であるはずのイカリ潟内。この増水が
いきなりのドラマを生んだ。

ガリソン・スピンのスイムテスト。
「いいサウンドだしてるねぇ～」
テールのプロップがスモールには
堪らないらしい。

「う～ん！イイ感じで飛んできますねぇ」
　ＭＨのロッドで十分いけます

　ガイド開始直後、あまりにも早く２日間の釣行最大の見せ場、いきなりクライマックスが
訪れてしまったためにデジカメの準備が間に合いませんでした。（涙）
　なので、活字だけでご紹介させて頂きます。

　場所はイカリ潟の島周り。じぐ男さまキャストのガリソン・スピンはあまりにも岸ギリギリに
ナイスキャスト！巻き始めていきなり、黒く大きな影がガリソン・スピンに襲いかかり、
一気に水中へと引きずり込みました。

　「デカいっ！」、「ラージだ！！」、「５０あるんじゃない！？」、「４５は楽勝！！（超笑顔）」

　じぐ男さまのロッドに目をやれば、ギューッと絞り込まれて完璧に魚はのったご様子。
　いきなりのじぐ男さまの快進撃に私は心の中でガッツポーズ！
このシーンを逃すまいとデジカメに手を伸ばそうとした瞬間、

　「アッ！」、「え～っ！？」、「ふぁ～っ××」

っと、じぐ男さまから空気が抜けていく音が湖面に空しく吸い込まれていくのでした。
　じぐ男さまはまるで糸の切れた操り人形のように、はたまた中身を抜かれたレッサーパンダの
着ぐるみのようにデッキに崩れ落ち、今回の釣行にご同行の次男さまは、ある意味
期待を裏切らないじぐ男さまの一挙一動を目の当たりにして、心の底からこみ上げてくる
充足感を必死に噛み殺しておられるのが痛いほど伝わってまいりました。

　このページの写真を見て頂ければお分かりの通り、ドピーカンですから、さすがにトップは
きびしく、この一発が出たのが逆に幸運だったのかもしれません。
しかし私を含めて３人とも、このページにデカデカと掲載された５０アップを手にしたじぐ男さまの
お写真が一瞬頭に浮かんだのは紛れもない事実でした。そしてそのお写真にはこんなコメントが
添えてあるのです。　

　　　　　　「じぐ男という名のサナギを脱ぎ捨て、ついに『ガリ男さま』、飛翔！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　残念！

　　　今年もその実力を魅せつける次男。
ジグヘッドのスイミングをやらせたら天下一品。
釣れているのはワカサギじゃありませんから！
念のために。

きました、きました！　ファースト・フィッシュ。
相変わらずライン持って、切れちゃいますよ！
　　　　　　そんなに重くないって！？

そんなに気合入れちゃって！
　　　　　　　　　　　ジャンケンしてるんですか？

どんな時でも必ず結果を出す。
　　　　　　　　　　　次男さまはお客様の鑑です！

調子出てきましたよ～！

実も出てきましたぁ～！！
じぐ男やけにコー糞してます。

　　　「おっ！きたよぉ」　　　　　　　　　「サカナがとおいなぁ」　　　　　　　「はい、チン・チン！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「オレは犬じゃないですから。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「でも、レッサーパンダに勝てるかも」